一日、一善

残業を終えて車に乗り込んだら、ポッとライトがついた。

まーた、ガソリン入れなくちゃ〜！
私の通勤車は父上のセダンなので、燃費悪すぎなんです！

今は季節もちょうどいいので、セルフに寄ってるのですが、
今日は私ともう1台の、2人だけ。

私は手馴れているのでせっせと給油したのですが
ふと横をみると、おじさんが立ちすくんだまま給油をしていない。

「大丈夫ですか？」

って聞いてみたところ、
どうも、セルフデビューだったようで、何をどうしていいのやら分からないようです。

簡単に説明をして、もう帰ろうかと思ったのだけど、
扱っているものがガソリンなので、変に失敗したら大変！と思って、
給油口を閉じるまで私は横にいてあげました。

いやー、人助けって結局は自分の喜びに変わるんだから素敵だと思う。

でも、最後に1，000円差し出したのです。
「いえいえ、結構ですから。」と何度も言ったのですが、
その頃には2台ほど車が入ってきて、その人たちが不審そうな目でおじさんを見ている。
「ち・・・違うよ。彼はいいおじさんだよ！」と私は心の中で叫ぶのですが、
こちらへ来そうになった人がいたので、とりあえず受け取ってしまいました・・・

あーらら。

それでお菓子を購入して両親と頂く事にします。