正座をしてお経を聞くことが、子供の頃はつまらないわ足はしびれるわで、あんまり好きではなかった。

高校を卒業した辺りから、「台所組(お茶・お菓子の準備など)」に参加し始めて、ちょっと大人の仲間入りが出来た気分になれたし、なが〜いお経からも逃れられて嬉しかった覚えがある。

ところが。
祖父のお通夜でお経を久しぶりに聞いた。
しばらくして、おじゅっさんが
「ちょっと話をしましょうか。私の話は長くなりますから、足を崩して聞いて下さいね。」
と言って、仏様のお話を始めてくれた。

ナゼ、北枕にするのか。

お釈迦様は右腹を下にして内臓を守るように横になった。何かを考察する時は西の方角に顔を向けて行う事がよいとされていた。それは自然と北の方角に頭を向ける格好になり、お釈迦様はその体制で亡くなったのだと。北枕の所以はそこから来ている、と。
実際に風水からみても、地球の磁気の流れから見ても、北枕はいいんですよねーー。
「へぇーー」って聞き入ってしまった。こんなお話、昔はしてくれていたっけ?

その他にも御香の由来を話してくれたり、とても興味深い話をしてくれた。

そして今日も、お経を唱えにきてくれて、私は途中から聞くことができた。

「あの人は鬼のようだ。」
「あの人は鬼のような顔をしていた。」
「あの人は鬼のような心を持っている。」
と相手の事言う自らも「鬼」なのだと。

鬼のコトなど、鬼を知っている人にしかわからない。
それを思うのだから、自分自身が鬼なのだとおっしゃる。
言い換えれば、
「あの人は仏のようね。」
という事は、自らも「仏」なのだということになりますな。

なるほどね〜!!

ってまた仏教のお話に新鮮さを覚えた一日だった。
全く仏の道など関心はないのだけど、こう小話をしてくれるととても面白い。

ちょっとだけ、台所組を抜け出したくなってきている私です。

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